「海外派遣医」とはどんな仕事?

国際的に見れば、まだまだ医療の発達していない国や地域が数多くあります。
自国のみで十分な医療体制が整えられている国の方が少ないでしょう。
そんな国や地域に対して「海外派遣医」として貢献していくという選択肢も、医師転職の場合には考えられるのかもしれません。

海外派遣医ですから、どこかの機関からそれぞれの国や地域に派遣をされることになります。
仕事内容もどの機関から派遣されるのかによって変わってきますが、主に、現地で病気を患ったり怪我をしている患者に対しての診療行為を行うこととなります。

医師の場合にはその診療を通じて人道援助を行うことも、大きな観点から見れば仕事内容と考えることができるでしょう。

「海外派遣医」として働く

最新の医療設備や機器等が揃っていない中での診療行為のため、医師として十分なスキルが備わっていなければ適切な処置を取ることができません。
また、強い正義感と責任感、これもなければ現地に滞在し診療行為を提供することはできないでしょう。

1ヶ月程度の期間でも募集していることがあるので、長期滞在するかどうかは医師それぞれの思いや価値観などによるところですが、それでも過酷な現場であることは間違いなく、精神的タフさも求められます。

それぞれの機関で審査が行われることが多く、海外派遣医となるためにはそれにパスしなければ実際に現地へと飛んで診療行為を行うことができません。

上でも触れたように1ヶ月や6週間、6ヶ月など、専門分野や機関によって滞在期間もまちまちのため、平均年収を求めるのは非常に難しいのですが、日本国内の医療施設で働くよりはずっと安いと思っておいて間違いないでしょう。

「海外派遣医」の収入について

ある機関では月に15万円前後の支給額となっており、現地で渡されるわけではなく日本国内の銀行に振り込まれ、食費など現地で必要なお金や諸経費はその機関が負担するシステムとなっています。

月の収入が15万円前後とすれば平均年収は200万円に届かないわけですから、収入アップを考えたら医師転職先としては向いていません。

そもそも、医師転職という感覚とは異なる分野と捉える必要があるでしょう。
海外派遣医として何年も働いている医師もいないわけではありませんが、仕事内容や収入、仕事そのものの性質を考えた時には、ボランティアのような感覚を持ちながら検討するべきです。

一つの選択肢とはなるかもしれませんが、派遣先等も含め、さまざまな点を勘案しながら最終的に決断しなければなりません。