「医系技官」とはどんな仕事?

医師免許を持っている人の働く場の選択肢として知っておきたいのが「医系技官」と呼ばれる仕事です。
これは厚生労働省の技官の役職の一つであり、医師免許、もしくは歯科医師免許を持っている人しか就くことが許されていません。

医師としての経験から保険医療の制度の見直しを提案し、そして政策の実施までのプロセスに携わることが主な仕事内容です。

具体的には、現場を視察しながらヒアリングをする、あるいは各医療機関や医療従事者などからの要望を受け、その内容に関連したデータや情報を集め必要な検証を行っていきます。

もし問題があることが認められれば解決策を考え、企画立案を行います。
具体的政策にしていくためには、各省庁で組み立てられた企画立案を、審議会や国会審議等で煮詰めていく必要があります。
ここにも医系技官は関わり、より良い政策となるよう尽力。

国会で可決されればそのまま政策の実施となるわけですが、医系技官はこの過程のほぼ全てに携わることとなるため、国の制度や医療現場の環境にも大きな影響を与える仕事であると言っても過言ではないでしょう。

「医系技官」として働く

医系技官の仕事内容はこのようになっていますが、何よりも強いやりがいを感じることができるはずです。
医療業界全体、延いては社会全体に貢献することのできる仕事ですから、責任も負いつつ、しかし大きな達成感を得ることができるでしょう。

医師としての技能はもちろん、行政官としての役割も求められるため、臨床現場で働く医師とはまた異なったスキルも必要とされます。
もちろん、高いコミュニケーション能力も求められますし、人間性も充実していなければいけません。

転職を考える医師の選択肢としてはあまり目立たない医系技官ですが、社会のために働きたい、医療従事者として働いた経験から現場の状況をより良くしたいなどと考えている医師にとってはうってつけの医師転職先となるでしょう。

ただ、公務員となるので、臨床現場とは距離を置くこととなります。
患者との触れ合いは減りますが、このあたりをどう捉えるかによって、この仕事が選択肢として挙がるかどうかが決まってくるのかもしれません。

「医系技官」の収入について

平均年収は、課長クラスで1,000万円、局長クラスで2,000万円ほどとなっています。
公務員ですから待遇等に不満を感じることはないでしょうが、臨床現場で医師として働いていた方が、給与面に関しては優遇されるケースが多いでしょう。

あとは仕事内容とのバランスです。
平均年収はさほど高くはなくとも、保険医療制度作りに携われると考えれば、その価値は非常に大きなものとなるのではないでしょうか。